八岐大蛇
八岐大蛇は、スサノオの大蛇退治に登場する、一つの体に八つの頭と八つの尾を持つ存在です。『古事記』では、娘を失ってきた夫婦のためにスサノオが酒を用意させ、眠った大蛇を斬ります。尾から見つかった剣は天照大神に献上されます。
世界の、人ならざるもの
八つの頭。翼のある馬。世界を囲む大蛇。
不思議な姿を、記された物語から読み解く。
不死鳥と鳳凰、ユニコーンとペガサスはどう違うのか。姿だけでまとめず、古代の文献・中世の動物誌・美術の資料から読み分けます。
北欧、ギリシャ、日本の伝承から。姿が似ていても、物語での役割は異なります。
八岐大蛇は、スサノオの大蛇退治に登場する、一つの体に八つの頭と八つの尾を持つ存在です。『古事記』では、娘を失ってきた夫婦のためにスサノオが酒を用意させ、眠った大蛇を斬ります。尾から見つかった剣は天照大神に献上されます。
ケルベロスは、ギリシャ神話でハデスの領域に関わる犬です。よく知られる三つの頭だけが唯一の記述ではなく、文献によって頭の数や姿に違いがあります。ヘラクレスが冥界から連れ出す物語にも登場します。
スレイプニルは、北欧神話でオーディンの馬とされる八本脚の馬です。『ギュルヴィたぶらかし』ではロキが産んだ灰色の子馬として語られ、バルドルを取り戻しに向かうヘルモーズもこの馬に乗ります。怪物退治の相手ではなく、旅を支える存在です。
ペガサスは、ギリシャ神話に登場する翼のある馬です。メドゥーサが首を切られたときに生まれ、ベレロポンを乗せてキマイラ討伐に関わります。『神統記』には、ゼウスのもとに住み、雷と稲妻を運ぶ姿も記されています。 ピンダロスの第13オリュンピア祝勝歌では、ベレロポンがアテナに授けられた金の馬具を用いてペガサスを捕らえ、騎乗に至ります。
河童は日本の水辺の伝承に現れる存在です。ただし、姿や行動を全国共通の設定にはまとめられません。『遠野物語』では赤い顔、川岸の足跡、馬を水へ引こうとして逆に捕らえられ、悪戯をしない約束で放される話が語られます。


フェンリルは北欧で終末の戦いに関わる狼、ケルベロスはギリシャで冥界に関わる犬です。狼・犬型という見た目は比較の入口になりますが、物語の役割も結末も同じではありません。
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