ケルベロス
ケルベロスは、ギリシャ神話でハデスの領域に関わる犬です。よく知られる三つの頭だけが唯一の記述ではなく、文献によって頭の数や姿に違いがあります。ヘラクレスが冥界から連れ出す物語にも登場します。

犬、九頭の蛇、三つの動物の特徴を合わせた怪物、翼のある馬。外形の驚きから入ったら、次は英雄とどう関わるかを読んでみてください。冥界から連れ出して戻す、仲間の助けで退治する、空から討つ――相手との行動の違いが、それぞれの物語を開く入口になります。
ヘラクレスの功業に現れるケルベロスとヒュドラ、ベレロポンの戦いをつなぐキマイラとペガサスを、二組の経路で用意しました。各記事はヘシオドスやホメロスの詩、アポロドーロスの物語集、ピンダロスの祝勝歌の参照箇所を示し、頭数、討伐方法、誕生や金の馬具の説明を一つの共通設定へまとめずに読みます。
不死鳥は、英雄に討たれる相手とは別の入口です。ヘロドトスの父を運ぶ鳥、オウィディウスの香木の巣、タキトゥスの年数と疑いを読み、中世の炎と復活の説明へ進みます。古代著者がエジプトやアラビアについて語る記述も、現地の全伝承や起源の証明とは区別します。
「ギリシャ・ローマ」は使用した古代著者を入口にする図鑑の地域分類です。現在の五記事は、全地域の祭祀・美術を代表せず、中世のキリスト教動物誌も別の時代の資料として扱います。図版の身体・色・景観は想像を含む再構成で、本文にある特徴と制作で補った部分を分けます。
ケルベロスは、ギリシャ神話でハデスの領域に関わる犬です。よく知られる三つの頭だけが唯一の記述ではなく、文献によって頭の数や姿に違いがあります。ヘラクレスが冥界から連れ出す物語にも登場します。
ヒュドラは、ギリシャ神話でヘラクレスの功業に登場するレルネの怪物です。『ビブリオテーケー』では九つの頭があり、頭を砕くと二つが生えます。ヘラクレスはイオラオスの助けで再生を防ぎ、不死の頭を岩の下に封じます。
キマイラは、ギリシャ神話で獅子・山羊・蛇の特徴を合わせ、火を吐く怪物です。『神統記』は三つの頭を述べ、『ビブリオテーケー』では中央の山羊頭から火を吐きます。英雄ベレロポンが有翼の馬ペガサスに乗って討つ物語で知られます。
ペガサスは、ギリシャ神話に登場する翼のある馬です。メドゥーサが首を切られたときに生まれ、ベレロポンを乗せてキマイラ討伐に関わります。『神統記』には、ゼウスのもとに住み、雷と稲妻を運ぶ姿も記されています。 ピンダロスの第13オリュンピア祝勝歌では、ベレロポンがアテナに授けられた金の馬具を用いてペガサスを捕らえ、騎乗に至ります。
不死鳥(フェニックス)は、古代ギリシャ・ローマの文献や中世の動物誌に現れる、長い寿命と次の生をめぐる鳥です。ただし、すべての資料が炎と灰からの復活を語るわけではありません。父を運ぶ話、香木の巣から生まれる鳥、焼かれて再び現れる鳥を資料ごとに読みます。中国の鳳凰とは別の文献と役割を持ちます。