LESHY
レーシー
レーシーはロシアの森の異類です。この記事で読むRalstonのThe Léshyでは、白髪なのに若く見える男が、丸太に座って樹皮の靴を編み、月に声をかけています。人を森へ連れ去る話ですが、角や樹皮の身体を持つ巨人としては描かれていません。

森の道で靴を編む男と、森の家で仕事を課す老女。今回はRalstonの英訳に掲載されたロシアの昔話を入口に、人が森の奥へ入り、村へ戻るまでを読みます。怪物の能力を並べるより、出会いの違和感、助ける者、戻れない場所に注目します。
レーシーは一つの話に現れる白髪の男を中心とします。バーバ・ヤーガは猫の助けで逃げる話と、人形の助けで仕事を終えるヴァシリーサの話を比較します。本文の出来事、訳者がまとめた説明、訳者の注に挙がる原資料を区別しました。
「スラヴ・東欧」は図鑑の広い分類で、今の収録が東欧全域の伝承を代表するわけではありません。今回直接確認したのは英訳の掲載版です。原文の校合や他地域の異伝は、資料を確保してから拡充します。図版の顔・衣服・森の配置は想像を含む再構成です。