地域の伝承と資料

秤の前で待つ。舟の道を塞ぐ。

大陸を単一の文化と見なさず、地域・民族・資料を明示する。

収録された物語へ ↓
ワニの頭、獅子の胸と前脚、カバの後躯を持つアメミットが、心臓形の小物と羽を載せた秤の前で待つ再構成
伝承に基づく再構成アメミットの物語へ ↗
資料と物語の案内

資料から、物語をたどる。

ワニの頭、獅子の前部、カバの後躯を持つ存在が、心臓の計量を待つ。大蛇が、太陽の舟の道を塞ぐ。どちらも恐ろしい姿ですが、アメミットとアポピスは同じ仕事をする怪物ではありません。誰が何を守り、どんな文書で語られるかを入口にします。

アメミットはアニの心臓への呼びかけと、正しいと認められる結末を読む。アポピスは太陽の舟、猫が蛇を退ける挿絵、神殿で日々行う文書を読み分ける。掲載英訳の本文、訳者の注、博物館の解説、研究コーパスの転写と訳はそれぞれの範囲を示しました。

「アフリカ」は広い地域の索引です。現在の二記事は古代エジプトの資料を対象とし、大陸全体の文化・宗教・伝承を代表しません。原写本の実見や全時代の異伝の校合は今後の拡充範囲。図版も出土品の写真や古代壁画の複製ではなく、身体と役割を説明する新しい再構成です。

AMMIT

アメミット

アメミットは、古代エジプトの死者の心臓の計量に関わる、食らう存在です。ワニ・獅子・カバを組み合わせた姿で知られます。アニの死者の書の掲載英訳では、正しいと認められたアニに対して力を振るえないとされます。裁く神々と、その判定の場で待つ存在を分けて読むことが大切です。

古代エジプトの葬送信仰資料を読む →
APOPHIS

アポピス

アポピスは、古代エジプトで太陽神ラー(レ)の航行を妨げる、蛇の姿をした敵です。アペプとも呼ばれます。太陽の旅、猫が蛇を退ける図、神殿で日々行う儀礼では表現の目的が違います。一度の怪物退治の物語にまとめず、何を守るために退けるのかを資料ごとに読みます。

古代エジプトの宗教資料を読む →